shスクリプトにおける引用符

shスクリプトを作成するとき、シングルクォーテーション「'」、ダブルクォーテーション 「"」、およびバッククォート「`」 で囲う事は、それぞれ異なった意味を持ちます。

シングルクォーテーション「'」

• シングルクォーテーション「'」で囲まれた文字列そのままを表します。
• ワイルドカード文字「*[]」, 不等号、パイプ「|」、スペースが含まれていても文字列の一部です。
• 変数展開、globの展開等も抑制されます。

ダブルクォーテーション 「"」

• ダブルクォーテーション 「"」で囲まれた文字列を１つの文字列として扱います。
• ワイルドカード文字「*[]」, 不等号、パイプ「|」、スペースが含まれていても文字列の一部です。
• しかし、変数は展開されます。

バッククォート「`」

バッククォート「`」で囲まれた文字列をコマンドとして実行した結果、標準出力にでてきた文字列をあらわします。 ただし、最後の改行文字は除去されます。例えば

 $ echo host name is `hostname`. FQDN is `hostname -f`
host name is catl. FQDN is catl.nibb.ac.jp

では、`hostname`はhostnameコマンドを実行した結果に置き換わり、

 $ echo host name is catl. FQDN is catl.nibb.ac.jp

を実行したのと同様の結果になります。